Chopin
Chopin op25-1 を練習しています。
大好きな曲ですが、音が気に入らなくてずっと拘っています。
楽譜の譜めくりをしたくないので、全ページをコピーしてつなげたものと、1ページずつコピーをしてノートに貼って書き込んであるものを用意して練習していたのですが、ポイントだけをピックアップした楽譜に作成して使っています。
メモみたいなものです。
でも、毎日、このメモを見ているうちにハタと気がついた事が沢山あります。
もちろん、毎回、普通の楽譜でも確認します。
ポイントだけのものは、この曲のように音が沢山ある曲だと、聴くべき音、出すべき音、音量の調節、旋律の方向性などを見失いがちになる所を気がつかせてくれます。
私が昔読んだ本にオケの曲でしたが、もっと抽象化した楽譜が載っていました。
それを見た時は、びっくりしました。
楽譜というより、メモ!
それ以来、曲に行き詰まると、楽譜のポイントだけを拾い上げた楽譜を書くようになりました。
でも、結局は何回も楽譜を見て、何回も弾いて、色々書き込まれている事柄を”どういう理由”からなのかを考えて弾く事を繰り返して、納得のいくものになるのですが…
音の方向性
Chopin op25-1 をレッスンに持って行きました。
レッスンに持って行ったのは何回めかわかりません。
かなり前から持って行っては、しばらくさらって、しばし封印してまた弾いての繰り返しです。
ここ近年、この曲を弾いていて左右のバランスの難しさや、曲をどう作っていくかで悩んできました。
弾いていて楽しくないのです。
曲は大好きで、何回も弾きますが...
この曲って旋律が響の中にあって、響きを作るのが大変で、旋律は音どうしが繋がっているわけではありません。
一時旋律だけを書き出してみました。
写真のノートの方です。
その時は、このノートは暗譜のメモ替わりで終わってしまいました。
一昨日のレッスンで、旋律の方向性がないと言われました。
確かに、録音を聴くと響きに囚われて、旋律は音が鳴っているだけになっていると思いました。
歌がないと思ってしまいました。
今日は、少しづつですが、歌いながらどの音に向かっていくかを意識して弾いてみました。
一気に弾くと歌いたい時にそうでない音まで大きくなるので、ほんと少しづつなのです。
またチャレンジします。
10/6/'16
昨日は、大倉山記念会館で室内楽講座がありました。
私は、Chopinのチェロソナタの3楽章でした。
目下、4楽章のテンポアップにことで頭が一杯で、3楽章はなかなか集中できていませんでした。
講座の時も、前日にあれこれ決めておいたことをやるのをすっかり忘れてしまいました。
As dur からf moll に変わっている所があって、ここがとてもきれいなのに、f moll の和音にこだわっていたのに、As dur と同じように弾いてしまいました。
指摘されるまで気が付きませんでした。
ちょっと後悔していますが、そういうこともあるので…
冒頭のバスの入り方がとても良かったとほめて頂きました。
良かった!
29/5/'16
上の写真はピアノ、下の写真は同じ旋律のチェロバージョンです。
音源を聴くとピアノもちゃんとチェロバージョンのように聴こえます。
この部分は、ピアノとチェロの対話の所ですから、同じように聴こえたらいいなと思
うところです。
でも、ピアノパートだけを必死に弾いていたら、はたしてチェロバージョンのように聴こえる努力をするでしょうか。
全てをきちんと弾くことにエネルギーが注がれて、忘れてしまうのではないでしょうか。
26/5/'16
23/5/'16
12/5/'16
今日は、大倉山記念会館で室内楽講座があり、行ってきました。
Chopin op65 チェロソナタの1楽章でした。
最初のピアノのソロの部分って結構神経を使います。
テンポが決まるし、どう歌うかで次に出てくるチェロの歌も決まってしまうのではとあれこれ考えて、それなりのテンポで弾きました。
音量をピアノが大きくしてしまうと、チェロがピアノと同じ音域の所ではチェロの音がピアノに吸収されてしまうので、予め考えていた音量の配分を実行しました。
本当に、チェロの音が聞こえました。
バッチリ録音してきたので、次回弾くときはチェロがもっと聞こえると思います。
合わせものは、自分が弾くので手一杯なうちは、きちんとは合いません。
相手の音が耳に入り、自分が弾いているのが独立して聞こえださないと相手に翻弄されて挙句の果ては弾けなくなってしまいます。
この頃は、相手パートの音を録音して、それを聴きながら合わせたりします。
ただメトロノームで合わせているので、歌はないし、非常に弾きにくいのですが、ここで相手のこういう音が聴こえるのだと頭に入れておくには便利です。
もし、チェロがひけたらもっといいのですが…
次回電子ピアノの弦楽器の音で、録音してみようかな。
28/4/'16
今日、レッスンに1楽章を持って行きました。
沢山練習した割には、なかなか進歩しないのです。
自分のパートを弾くので手いっぱいで、チェロを聴くゆとりがありません。
そこで、チェロパートだけを、ピアノ譜で2ページ分ずつ分けて、録音を撮りました。
この位のテンポでないと曲にならないなぁと思うテンポをメトロノームで決めました。
レコーダーは再生スピードを変えられるのです。
それに合わせて弾けばいいと、理屈ではそうですが…
ショパンの様に盛り上げたいところで、少しテンポを変えたい、そういう世界の曲ですから、なかなか思うように合いません。
レッスンでは、指使いを修正して、どういう形の手にするとその指使いがフィットするかを説明していただきました。
手首の高さで、弾きやすい指が違ってくるのです。
チェロはほとんどが単旋律ですが、ピアノは音も多いし、旋律が幾重にも重なっています。
まるで、オケの伴奏みたいです。
頑張ります!!
8/4/'16
このところ、あまりピアノに集中していないので怖くなり、Chopinのチェロソナタの1楽章を、メトロノームでテンポを確認しながら弾きました。
どこが弾けていないか、確認して、どのラインをだすのかも確認しました。
10度の和音をアルペジオで崩して入れることよりも、曲の旋律のラインを優先させるべく、最後にアルペジオで入れる事にして...
こういうやり方は、初めてですが、旋律を維持するほうが、曲が流れやすいと確信したからです。
弾き合いで実験してみて、あれ程弾き直したくなる月の光を最後まで止めずに弾けたので、楽譜の全ての音をきちんと弾くのが最終目的であっても、曲としての流れを把握して弾いていく方が大切だと思うのです。
以前は、流れを止めない事は、弾き直さない事だと思ってましたが、平素の練習の段階で、きちんと流れを把握して、最低限必要な音を落とさないような工夫をする事で曲は、それなりに形を現してくるので、面白いです。
写真は、Chopin op65 -3 です。