夜中に目が覚めてしまって、France musiqueというラジオのバレンボイムの番組を聞いてしまいました。
バレンボイムのシリーズ番組1回目で今日は生い立ちやどんな練習をしていたかの話でした。
バレンボイムは、子供の頃は1時間が集中して練習できる限界の時間だとお父様が判断して、そのくらいしか練習しなかったそうです。
それを超えると練習が機械的になってしまうと…
やみくもに、8時間さらっても上手くならないと言ってました。
ちょっと耳の痛い話ですね。
バレンボイムは、”écouter la musique ”を強調していました。
訳すと、意識して聞くという事です。
何故?、どうやって?という気持ちを持って聞く事が大切だと話ていました。
écouter という単語と似ているentendre という単語があるのですが、これは耳にする、耳に入ってくるレベルの聞くという意味です。
バレンボイムは、練習する時は、écouter でなければいけないと何回も言ってました。
機械的な練習中って、耳の中を音楽が通過している、弾き手はentendre の状態なのです。
私は、フランクのバイオリンソナタの伴奏の時パニックになってしまったのは、緊張感に身体全体が硬くなってしまい、自分の音さえも聞けない状態だったに違いない、まさしくentendre の状態だったのだなぁと思いました。
合わせ物をしている時、色々考えているうちに、耳の中を相手がすっと通ってしまうことがあって、そういう時は、焦ります。
こういうことだったんだと少し納得しました。